異なる生地カット技術
生地カット工程は一般的に冷間カットと熱間カットに分けられます。これらのカット方法にはどちらもある程度の制限があります。冷間カットと比較して、超音波による生地カットでは、熱可塑性材料の切断部分が切断後に溶け合います。熱間カットと比較すると、超音波カットでは切断された生地の端が非常に柔らかくなり、過度な融解収縮による端部の厚みを避けることができます。超音波は生地を内側から加熱するため、生地が黄ばむ心配もありません。
超音波生地カットは、鋭い刃物を使わずにカット対象の素材を局所的に加熱・溶融し、切断を実現する技術です。熱可塑性樹脂板やシート、フィルム、積層材、炭素繊維複合材、生地、ゴムなどの切断が難しい素材のカットによく用いられます。
超音波生地カッターは、毎秒40,000回(40kHz)振動し、最大出力が100Wあります。この動作により、樹脂、ゴム、不織布、複合素材などを簡単に切断できます。生地カッターのハウジングはステンレス鋼でできており、ブレードには不活性で硬く、耐摩耗性のある金属(高速度鋼)が使用されており、厚さは0.6mmです。切断する材料と持続的な化学反応を起こすことがありません。ユーザー自身でブレードを交換することが可能であり、高周波振動によって切断面での摩擦抵抗が減少し、ブレードの寿命を延ばしてコストを節約できます。